おととし5月から8月までは、ほぼ毎週2回ずつ飛行機に乗っていたようだ。
面接を受けに行くために韓国と日本を行き来しているうちに、後には空港の税関職員も顔を覚えていたほどだ。
日本への転職ケースがどれほど多いのかはわからないが、本当に何も知らずに無謀にやっていたと思う。
(しかもその時は日本語もあまりできなかった。今もあまりできないが。)
先日、知人から弟さんが海外就職を考えているという話を聞いて、短く話し合ってみたが、会話をするうちにあれこれ思い出すことがあったので書いてみる。
일본의 거리
1. JLPT N1にあまりこだわらないようにしよう。
日本就職について何か知りたいことはあるかという私の質問に対するその友人の最初の言葉は
「日本語はJLPT N1程度で大丈夫ですか?」
だった。
申し訳ないが、私の考えでは日本就職とJLPTはあまり関連性がないように思える。
JLPTを勉強しながら日本語能力はある程度身につけられるかもしれないが、どの国の言葉でもビジネス用は別物だ。
特にハングルや日本語のように敬語が複雑な言語は、ビジネス用言語もそれだけ日常言語と離れた性格がある。
JLPTだけではビジネス日本語や敬語の使い方を習得するには不十分な感じが大きい。
むしろ就職したいなら、書店で適当なビジネス日本語の本を買って、ただ暗記することをお勧めする。
JLPT N1を取るのにあまり多くの時間を投資する必要はないということだ。なくても良い。
そのような資格があるのか知らない人事担当者も多い。
どうせ会社側としては履歴書を見て電話での会話を少しするだけで、この人が日本語で業務ができるかどうかすぐに確認できる。
会社によっては漢字が書けるかどうか見るために、アンケート用紙のようなものを面接場で書かせるところもあった。
日本で給料をもらって生きていくなら日本語は基本だと考えよう。
タイピングはもちろんできなければならないし、手で書くこともできなければならない。
2. TOEICの高得点、TOEICスピーキングレベルは思ったよりメリットが大きい。
一般的に日本人は英語ができないという偏見があるが、特にそうではない。
日本にはその多くの人口だけに、帰国子女を含むネイティブスピーカーもいるし、アメリカ人並みに英語ができる人も多い。
ただ、ほとんどの人が日本語と英語の違いによって発音がうまくできないだけだ。
それでも、韓国のように一般的に英語教育に命をかけるような雰囲気はないため、TOEICスコアに対する評価は韓国に比べて甘いのは確かだと思う。
韓国の就活生にとってはスペックにも入らないTOEIC 990点が海を渡ると「うん、この人は英語は問題ないだろう」という資格証のようなものに変身するので、TOEICは点数を良く取っておくのが良いだろう。
もちろん、英語力がメリットだと採用されたなら、仕事も英語をよく使う業務を任せる可能性があるので、その点は覚悟しておいた方が良いかもしれない。
3. 軍務も上手く説明すれば社会生活経験としてカウントしてくれることもある。
日本には名目上軍隊がないこともあるが、志願制の国であるため、大多数の日本人にとって軍人とは少し特別な公務員程度の認識だ。
韓国では若い男性を見ると兵役を済ませたかどうかをまず問うが、日本人はそのような意識がないため、軍務も社会生活経験として見てくれることもある。
(だから経歴欄に「兵役終了」とだけ書かずに、「大韓民国陸軍〇〇師団勤務」というような書き方をしよう。)
私は幹部出身で給与をもらう職業軍人だったので、堂々と職務経歴欄に軍人と書いた。
ただし日本人の立場からすると、軍人をしていたのに2年で除隊して普通の会社になぜ行ったのか不思議に思うかもしれないので、韓国の制度がこうで、自分がそこで何をしたかをよく説明しないと理解してもらえない。
(理解したふりをしただけで私が誤解していたかもしれない。)
ともかく、私は話を上手く説明できたからなのか、単に学校卒業後に軍務をしたからなのか、一応職業軍人だったからなのかはわからないが、採用した会社では軍務も社会生活経験としてカウントしてくれた。
(社会人手当ということで3000円ほど多くもらった。)
しかし、上で説明した内容は韓国人を採用したことがない会社の場合で、
人事担当者が韓国人を採用した経験があれば、男性に「軍隊に行ってきましたか」と先に聞いてくることもある。
そういう人には何を言っても無駄なので無理しないようにしよう。
4. どの会社が良いかよりも、どんな仕事をしたいのか考えてみよう。
その友人との話の中で二番目に受けた質問が
「どの会社が良い会社ですか?」
だった。
何の前提もなくそんな質問を受けたら、私は当然Googleジャパンと言うしかない。
でなければAppleジャパンか。(Googleが先に出た理由は単に私がAppleをあまり好きではないからだ。)
日本就職を準備していると、リクルートサイトでよく見るのが企業研究という言葉だ。
文字通りこの企業がどんな企業なのか研究するという意味だ。
日本企業はこのプロセスを非常に重視するため、採用進行中に我々の会社に対する理解度が低いと判断されると容赦なく落とされることが多い。(でも採用担当の友達の話によると、新卒は採用してもすぐ逃げ出すので、とりあえず採用してみる傾向があるとも言うが。)
だから会社を探す前に、業界と職種についての考えをまず持ってみよう。
職種は会社や採用枠によって総合職として採用されれば会社の判断によって配属されることになるだろうが、業界はよく調べておく必要がある。
特に韓国には私の考えでは日本の産業界についてきちんと分析した資料があまりない感じがするので…
この部分が韓国人の立場では意外な伏兵になる可能性があると思う。
グーグル検索をするか、日本に行った時に本を買うか、知人に聞くか…業界探求からまず熱心にやろう。
私のように転職する人なら前職があるので業界がすでに固定されている感じだったが…
5. 常に会社の立場で考えながら準備しよう。
日本は韓国より就職が簡単だと言われるが、半分は合っていて半分は間違った話だ。
その言葉が合っている点は、人手不足の現場が多いので応募すればとりあえず採用してくれるところもあるからだが、
良い職場、良い会社は日本でも応募者があふれているため、外国人が入る余地があまりない。
特に、日本の会社の立場では外国人を採用することになるので、そうでなくても保守的な人々がより一層保守的なスタンスでアプローチすることになる。
だからこの質問は必ず出る。
「なぜ日本で就職しようとするのかorなぜ日本に来たのか」
よく準備しよう…私はこれに答えるのが思ったより難しかった…
もし日本に彼女/彼氏がいる羨ましい人間たちは正直に少し大げさに話せ。
付き合っている人が日本に住んでいて結婚も考えていると。
そうすれば採用担当者は一安心した顔でそれ以上聞かないだろう。
(外国人を採用する会社のほとんどの第一の心配は「せっかく採用したのに適応もできず元の国に帰ってしまったらどうしよう」ということだ。恋人や家族が日本人または日本に住んでいるという点は、このような懸念をかなりの部分解消すると言われている。)
6. 終わりに
話が少しそれたが、ともかく就職活動は結局自分を売る営業活動だ。
自分を買う顧客(会社)の立場から見たとき、自分のどこが買いたくなるポイントなのか常に考えよう。
よくわからなければ会社に勤めている先輩や友人に聞いてみてほしい。あなたが社長ならば私を雇うかどうかと。
(普通こういう質問をすると普段の人間関係が出てくる。)